代々木ではたらく

これからの働き方を考える

リモートワークの終わり、

こんにちわ、よしけです。ついに東京でも緊急事態宣言解除となりますね。今日はお天気も良く、爽やかで開放感たっぷりの雰囲気が漂っていました。仕事も忙しさをとりもどしつつあり、本日は東京タワー付近に出てきました。まだタクシー量は若干減っていてつかまりにくさはありますが、久しぶりの物理移動は気持ちよいですね。都内は人がたくさん出ており、バスケットボールを持った若者集団とすれ違ったり、ラーメン屋とか行列になっていたりしていて全然平時やん、という感じでした。ラーメンロスになってる人はめっちゃ多いいんでしょうね。僕もその一人で、家でラーメンを何度かつくりました。いやはや。このまま普通の日常をとりもどしていくのでしょうか。僕は自粛していた日々のあの静かな生活が好きだったなーとすこし懐かしい気持ちもあります。電話はならないし、メールも少ない、オフィスは人少ない、街は混まない、それなりに自由な自分の時間を過ごすことができていました。楽しかったおうちじかんも終わりですね。まぁ、次の光が見え始めた今だから言えることかもしれませんが。3月末は絶望感が漂っていましたからね。なんだかんだ言って通常の暮らしっていうのはめっちゃ素晴らしいものだったっていうのが身にしみてわかりました。好きな人と、好きな時に、好きなことをするって。ほんと最高だったんですよね。

 

 

緊急事態宣言が解除されたら、僕たちの暮らしは、働き方はどうなっていくのでしょうか?やっとリモートに慣れ始めたところなのにもう終わりなん?弊社でもそろそろ本格的に今後の活動のやりかたを話し合い始めています。全日リモートなのか、全日出勤なのか、両者ハイブリッドなのか。ハイブリットだとしてもその程度には無限の段階があります。ツイッター社は以前、永遠リモートワーク可能として話題になっていましたね。テクノロジー系の大きな会社は夏くらいを目処として暫定的にオフィスを再開するとしながも、ほとんどの従業員を秋まではリモートワークを続けられるようにする予定のようです。弊社も今までは社員全員リモートで仕事をしてもらっていましたが、現在のリモートは突貫工事でつくった仕組みと、簡易的な装備だけで応急措置的に定めたもので、長期的な目線で組んだものではありません。環境としてはあまりよいものではなく、再度きちんと考え直す必要があると感じています。オフィスに集合して働く以外の働き方を通常のワークスタイルとして定着させるためには多くのクリアにしなければいけない問題があります。もちろん業種によっての温度感は全然違うものになるはずで、現場ごとに違った最適が発生してくるのもそのハードルを上げる原因となっています。下記で、僕が感じている大きな問題を3つ考えてみたいと思います。(あくまでも弊社特有の問題でなく一般的な感覚として考えています)

 

 

・個人の生活スタイルの問題

リモートワークの一番の問題は、個人がどう仕事に向き合うのか?というところかと思います。具体的に言えば、ワークライフバランス。どれくらい仕事に時間をとって、どれくらいお金が欲しいの?っていう。全日オフィスに出勤すれば、1日8時間完全に仕事モード。会社に拘束されている状況です。逆に全日リモートワークであれば、基本的には誰にも拘束されておらず。自分で自由に時間を決めて働くことになるでしょう。前者は拘束にお金が払われ、後者は成果にお金が払われることになります。さて、自分はどっちが性に合っているのでしょう。これにはたくさんの選択肢と、どうしょうもない事実と、変えられない状況と、個人的な好み、希望がからまり合い、めちゃくちゃ複雑な問題になってしまいます。「あまり働きたくないからお金は少なくていい」「めちゃ働きたいお金ほしい」「働きたくないけど楽に金欲しい」「あまり家にいたくない」「会社にいないと集中できない」「家で一人で仕事したい」「犬を飼いたい」「オフィスで静かに働きたい」「会社でみんなとわいわい仕事したい」「家を改造したい」「会社やめたいけど金心配」「フルリモートだけど会社にデスクがないと寂しい」「社内起業したい」「他の人と同じ意見でいい」「この会社にしがみつきたい」「家族が家にいて仕事できない」「世間の目が怖い」「うまい棒たべたい」とかもう無限の選択肢と無限の希望、無限の絶望が入り乱れてしまいます。しかも、従業員は本当のことを言いません。言えないし、言語化もできない場合があります。正解は1個ではないし、最適も個人ごとに違います。今までは一律「オフィスで働いて」の一言でまとまっていたのですが、、単純な世界でしたね。

 

 

・学習、育成の問題。

これは主に新人教育をどうやってやるのか?という問題です。弊社にも5月に新入社員が入ってきました。しかも新卒。中途人材であればそれほど問題にはならないかもしれませんが、社会経験が全くない状況からリモートというのはなかなか難しいと感じています。会社がどういう仕組みで動いているのか、どういう役割があるのか。先輩の行動をお手本にできない、一緒に働く人、会社がどんな雰囲気か肌で感じられない。まるで目隠しした状態でボードゲームでもするような状況です。先輩も背中を見せることができない。OJTやりにくい。手取り足取り教えられない、細かなフォローもやりずらい。これは新人の教育だけでなく、社員同士のちょっとしたノウハウ共有にも同じことが言えると思います。リモートでは自然と個人プレーが主になってしまい、知らずのうちに視野が狭くなっていきます。今までの新人教育、社内学習を一旦忘れて、ゼロベースで構築し直す必要があるでしょう。数時間ごとにzoom繋ぐとかね。きっつー。でも、オフィスに集合していればそれ以上に繋がっているわけですから。

 

 

・協力することで生まれる価値の問題。

オフィスに集合して仕事をすることの良さの1つに、コミュニケーションコストがめちゃ低いということがあげられます。会社に行けば誰かがいつもいる状況。学生のころとか、学校に行けばタダで可愛い女の子に会えるっていう。卒業して初めてその価値に気づくんですよね。なんでもない立ち話を気軽にできる。今日あったかいね、とか。タピオカミルクティー屋がマスク屋になってたよ。とか。社長のネクタイの柄が迷路みたいとか。そんなん別にどうでもいいじゃないですか。でも実は一見どうでもいい話っていうのが、重要なアイデアを生んだり、関係性を強化したりしていたりするんですよね。脳科学者的に言えば「毛づくろい」ですか。それが実はめっちゃ大事だったということ。人間の五感を全部使って、相手や場の雰囲気をキャッチして動いていくことで、成果が最大化していきます。今のzoomだと視覚と聴覚しか情報が来ないですもんね、しかもめっちゃ解像度が低くて、その二つの感覚ですら満足にセンシングできてません。これに加え、ムードメーカー問題が発生します。具体的な金額的成果を上げていない人でも、その人がいるだけで他の従業員のやる気が爆上がりする人がいるのです。ドラクエでいう、回復役とでも言いましょうか。そういう人がリモートワークで力を発揮できなくなり、最悪の場合解雇されてしまう可能性だってあります。これは組織にとって見えない落とし穴となっていて、自滅しているようなものです。

 

以上、3つの大きな問題をだらだらと考えているのですが、これらの問題が可視化されたところで、結局「その問題あるよね~」「だよね~」となってしまい、具体的な解決策や施作が確定しないのが現状です。こんなにたくさん文章を書いたところで結論はなに?となって、え?ないけど。となってしまうのですよ。僕、結構これをずっと考えつづけて早1ヶ月という状況だったりします。たすけてほしい。リモートワークをどうするか?リミットはもう目の前です。