代々木ではたらく

これからの働き方を考える

天才と戦う、

みなさん何と戦っていらっしゃるか。

 

周りに「何と戦っているの?」と漠然と聞いてみたら、「自分」っていう人が多かった。マジか。そうなんだ。結構みんなストイックなんだなーと思った。そんな自分は何と戦っているのか。僕も「自分」って答えられるのだろうか。昨日の自分に勝てるように頑張れているのだろうか。

暇があればSNSをすぐに開いてしまう自分は、「他人」と戦っている気がする。自分よりもすごい人、自分より幸せそうな人をみつけては敗北感を味わったり。たまにはほんの少し優越感に浸ったり。狭いコミュニティの中で、小さい物差しを振り回し、一喜一憂している。それ、本当に意味あんのかよ?おン?

秋の夜長、時間を少し僕にもらえたらありがたい。今夜もよろしくおねがいします。

 

天才に負ける

仕事ができる人を見るとつらくなる。そういうことは多々あると思う。先に書いたように僕もそうだ。自分よりできる人、自分より収入がある人、自分よりいい会社と付き合っている人を見るのがつらいと感じる。Facebookなどで華々しく活動が報告されていたり、Twitterで自分の実績を共有していたり。そういう格好のよい投稿を見るだけで落ち込む。僕がやっていることなんて、とてもとても小さいことなんだ、、と。天才たちにはとても太刀打ちできない。夜な夜な敗北感を味わっている。

 

でも、そんなこと気にしなくていいんだと、最近ちょっと開き直っている。

負け犬の遠吠え、とも言うらしい。

 

株式会社の数

小学校の頃、先生が「日本にある企業の数はいくつか?」という問いを投げてきた。僕は60くらい?多くても100は無いでしょと思った。それくらいの狭い世界で生きていた。知っている企業というのは、TVで見たことあるとても大きな企業くらいだったから。ソニー任天堂マクドナルド、セブンイレブン、小学生にとって頭に浮かぶ企業はそれくらいだった。今、日本にある企業は400万くらいあるらしい。そのうち、上場企業は0.1%くらいだそうで、日常で名前を聞く企業はもっともっと少ない。一般的に知られていて、有名な企業というのはほんのわずかなのだ。(小学生の自分、ある意味いい線いってたんじゃないかな笑)だから、そういう会社に入ったり、取引できるってだけですごーいってなるわけだ。

 

(余談だけど、年間4000万円の利益がでている会社って、8万社くらいしかないと聞いたことがある。これ少ないよね。金額も会社数も。日本ってそんな国なんだ。) 

 

天才と戦う?

仕事をしていると、同業者同士の話のなかで、「あの大企業○○と仕事をした!」「あの有名人と仕事をした!」という話がでてくる。(あー!これが敗北感を生む正体だ!笑)でも、実際のところ天才が必要な仕事というのはそもそも少ない。先に書いたように、まず上場企業が0.1%しかないのだから、天才的なクオリティを求めてくる会社(母数)が少ない。とてもとても狭き門ということに加え、業界や世界のトップクオリティが必要になる。死ぬほど質を高め、死ぬほど価格を切り詰め、それでもゴールを決めることができるか分からない。そこに勝負を挑んでいくのはちょっと割に合わない。一周回って趣味のなんじゃないだろうか、と感じるときがある。ようは、別にそんなトップを死にものぐるいで目指さなくても全然良くて、むしろ無駄な摩擦が発生してませんか?ということ。

組織を継続可能にするためには、天才の仕事を目標にするのではなく、99.9%の方を確実に取っていくことに注力すべきだ。なんと!日本にある企業は99.9%上場していないのだから、圧倒的なパイの量である。(上場しているかどうかでガタガタ言っているのではなく、ざっくりのたとえ話なのであしからず)

 

お客さんを喜ばせる

天才を夢見ながら、そのやり方を参考にしたり、無理に追いかけ、勝負を挑むことは仕事の本質ではない。同業者と比べて、品質がどうとか、価格がどうかとか、サービスはどうとか、ごちゃごちゃ絡み合わせて考えていると、本当の目的を見失ってしまう。

お客さんを喜ばせること、ただそれ一点だけ考えればいい。相手が何を求めているか、その一点だけを考えていれば、自動的に最適な方法を探すようになる。質なのか?価格なのか?サービスなのか?そちら側から考えなくてはいけない。その目的だけ見ていればいい。天才や同業者と戦っている場合ではない。

お客さんを喜んでもらい、自分たちも喜ぶ。シンプルで強力なサイクルをつくっていこう。