代々木ではたらく

これからの働き方を考える

組織のすすめ、

一人で仕事するの限界。

いい仲間と仕事するのがいいよね。

 

僕はフリーランスだった時期が6年くらいある。

フリーランスになろうとしてなったわけじゃなかった。ある理由から、引っ越したり環境がガラッと変わったため仕事をやめた。新しい環境でも同じ仕事を探そうと思ったけど、いろいろな都合上条件にあう場所がなかった。でもその仕事が好きだったから、そのままフリーランスで同じ仕事を続けることにした。そのときの貯金は50万を切っていた。今思えばとても怖いけど、20代前半だったこともあり全然恐怖はなく、とても楽しかったことを覚えている。

 

そのときの話を少しして、一人で働くこと、みんなで働くことについて考えたい。

今日もよろしくお願いします。(体こわしたみたいな話ではないです)

 

自由

フリーランスはとても自由で、僕の働きかたにはとてもあっていた。一人で黙々と作業をするのが好きで、音楽やラジオを聞きながらひとりで永遠と作業していた。本当に外に出ない暮らしだった。夜コンビニに行くくらいなものだ。それが好きだった。月20万稼げればなんとか暮らせるなと思っていた。しかしフリーランスの賃金は給料ではない。報酬というかたちで、その中に保険や税金、経費になるものが含まれている。20万稼いでも実際に自分で使えるお金は1/3くらいなものだ。お金はまったく貯まらなかった。それに毎年ごっそり持って行かれる税金がとても辛かった。たくさんの買い物をあきらめた。

 

お金

フリーランスのいいところは何をするのも自由だということにくわえ、働いたら働いた分だけお金になるということだ。これはかなりいい。射幸心を煽られる。月20万では厳しいという現実もあり、僕は仕事をやりまくった。月50万稼げるようになったときは結構嬉しかった。自分で仕事をもらい、自分で作業し、自分で納品する。一連のサイクルを確実にまわせるようになっていった。そこから月100万にするのは簡単だった。ある程度仕事をしていると、ある地点から加速度的に信頼性が上がって行く。そうなると仕事は断るほど来るようになるのだ。そのほとんどを僕は断ること無く受け続けた。

 

一人はつらいよ

そのとき僕のやっていた仕事で、月100万稼ぐというのは結構きつい。単純に時間を使うしかない部分があって、睡眠時間や休日を削りまくってやっと達成できる数字だった。そして限界の見える数字だった。20代後半を迎えていたこともあり、一人で毎月それをやるのは体力的にも精神的にも大変なことだった。真面目に仕事をしていたこともあり、新規案件は途切れる事なく、次第に仕事の規模も大きくなり始めていた。毎月毎月が今までで一番忙しいんじゃないか?と思う膨らみ方だった。もうこれは一人ではできない。死ぬ。一人で仕事をすることが限界になりはじめたとき、法人化を考えるようになった。

 

法人化した

大学の友達と2人で起業した。法人化しても特に何も変わる事なく、凄まじく忙しい日々を過ごしていた。仕事しない日など皆無。最初の会社をやめ、フリーランスになったときから休日など1日も無かった。休日という概念が無かった。仕事=自分だった。どこへ行くにもPCを持っていた。外付けHDDが繋がったままのPCを開いた状態で移動するのが日常だった。ひざの上に置いたiPadをテーブルにして弁当を食っていたのを悲惨な目で見られた。台湾の観光地で仕事していたら現地の人に「パ!パショコン!?」って言われたりした。死ぬほど仕事をしていた。

そんなことをしていたら、もう一人の創業メンバーが辞めた。当たり前だ。僕はリーダーとしての器が皆無で、ただのバカだった。目の前のこと、それもある一部しか見えないような人間に会社経営などできるはずがない。

 

メンバー

また一人でがむしゃらに働いていた。1年くらいして、昔、新卒で入った会社にいた後輩が入社してくれることになった。同じ環境で働いていた人間だ、意思疎通は早い。2人でがむしゃらに働いた。忙しいながら次第に仕事のサイクルは安定していった。さらに1年が過ぎたとき、3人の新メンバーを迎えた。2人の会社に一気に3人が入社し5人となった。全員正社員。それが今だ。

 

みんなでやるといい

1人でフリーランスをやっているときとは比べ物にならない。全てが変わった。仕事の内容は一番最初から何も変わっていないのに、環境が変わると何もかもが違う。

精神的にいい

一人でいることがない。事務所にいけば誰かがいる。こんないい環境はない。好きなときにコミュニケーションが取れる。誰かと話をするということが、こんなに心を落ち着かせるものなのかと、改めて思った。なににも変えられない。人と話をするということは、生きるうえでとても重要な要素だと思う。 

大変なとき助け合えていい

一人で大量の仕事を抱えることはない。仕事が重なってしまったり、急な出来事が起こったとき、助け合える。風邪を引いたり、体調が悪くなっても他の人が補完しあえる。つらくなったとき誰かに頼れる。 

知識がたくさんでいい

分からないことがあったら、聞けばいい。脳が複数あるというのはかなり強い。みんなが違う経験をしてきているし、いろいろな考え方がある。自分が知らないことを知っているかもしれない。1つの脳だけで戦うよりも明らかに有利だ。

 

一人では生きていけない

もともと人という生き物は集団で成り立つようにできているらしい。完璧な人間がいないことがそれをよく物語っている。コミュニケーションを取り合い、悩みを理解しあい、苦手な事を補いあい、知識を共有する。たとえ自分に見返りがなかったとしても、人のために何かをするとよい気分になるように設計されているらしい。群れで生きるための本能のようななものかもしれない。

 

とてもいい仲間で今の会社をやれていることを、とてもとても嬉しく思っている。

これからもいいチームで歩んで行きたい。