代々木ではたらく

これからの働き方を考える

時間を奪うものを断つ、

少し前から断捨離という言葉が流行っている。もうみんな断捨離は終わったかな?

難しそうな言葉だけど、3つの文字を見れば何を意味するか分かる。「断」断つこと、「捨」捨てること、「離」離れること、1つづつに分解して実行していけば簡単だ。今日は今僕の家にあるものを紹介しつつ、モノと思考のバランスを考えていきたい。東京都内で暮らす、独身男性の例だ。

 

僕の家にも結構なにも無い。不便にならない状態までシンプルにしている。初めて一人暮らしをした家には狭いながら結構モノがあった。6畳一間によくこんなにモノが入るな、という状況だった。その後、2〜3年に一回の引っ越しを繰り返し、その度にモノを捨てて行った。今は結構何もなくなっている。

 

今あるモノ

自宅は13帖くらいのワンルーム

大きいものから、ベッド、本棚、テーブル、洗濯機、ハンガーラック、椅子、デスクトップパソコン、ソファ。植物。以上だ。家電製品は洗濯機とパソコンくらいしかない。服はその季節のものしかない(大げさなアウター、スーツなど長期的に使える服は最低限あるけど)ベッド、本棚、テーブル、椅子、ソファは無印良品のもので、もはや無印のショウルームみたいな感じになっている。それはそれでちょっと恥ずかしい。まぁ、うちには誰も来ないので、いいのだ。そしてかなり快適だ。

 

特にいいのが無印の体にフィットするソファ

家具・インテリア・家電 リビング・キッチンダイニング ソファ 体にフィットするソファ | 無印良品

これがかなりの良品。いままでいろいろなソファに座ってきたけど、部屋でだらだらするのには完璧なもので、とても座り心地がいい。自分の好きな体勢でふわっとすわれてしまう。そして、別名「人をダメにするソファ」と言われているように本当にダメになる。1回すわってしまうと、立ち上がれなくなるのだ。構造上そういう体勢になってしまう。また、普通のソファと違い位置を固定しなくていい。好きなところに移動できるのも使い勝手がいい。買って本当によかったものだ。今回のテーマからすると、時間を奪ってるやんけ!とつっこまれそうだけど、考えるための良質な時間を増やす環境づくりと言う意味でご容赦。ムダな時間ではないよ。

 

いるモノ、いらないモノ

いるいらないを分ける基準として、それが何かを生み出すものか、何かを奪うものかという基準で考えると断捨離はうまくいくと思う。個人的には時間の要素が大切だと思っている。時間を生むか、時間を奪うかという基準で今のお部屋構成になっている。

例えば、テレビは時間を奪うのでいらない。もうテレビ無しで10年くらい暮らしているが、何も問題ない。たまに他の人の家でテレビを見るとすごく面白い。いいねテレビ、それくらいで十分だ。洗濯機は乾燥機付きのものがいい。自分で洗濯物を干す時間がなくなる。これがかなり効果的に時間を節約できる。天候にも左右されないし、取り込む時間もいらない。そしてふかふかだ。食器が増えたら、食器洗濯機も同じく効果的だと思う。掃除機は無い。部屋の規模から言ってクイックルワイパーで十分だからだ。しかしながら自分で掃除する手間があるため、ロボット掃除機を検討している。ロボットと暮らしてみたいという欲もある。

定期的に発生する時間を削ることが1つのポイントで、1年単位で見たときにものすごい差になってくる。

 

考える事を少なく

モノや情報があふれかえっている時代。なんでも手に入るからって全部持っているのがいいわけではない。自分の生活に合わせて最適な状態に整えなければ、逆に持ち物に自分が支配されてしまう。あれもほしい、これもほしい、もっとほしい、もっともっとほしい。キリがない。モノがまわりに増えれば増えるほど、考えなければならない要素が増えていく。置き場所や、ランニングコスト、それに使う時間。また、依存すればするほど、それがない場所で生きづらくなる。

何も持っていなければ、思考を奪われない。1度に頭に思い浮かべられることは1つしかないのだから。

 

必要なとき、必要な分だけ

必要があればレンタルすればいいし、現地調達すればいい。どうしてもなら買う。必要なとき必要な分だけ手に入るのが今の日本だ。異常な豊かさだと思う。保管コスト、ランニングコストがかかるなら、多少高くてもその都度調達した方がいい。コンビニはとても便利だ。家に何もなくても、だいたいのものはある。近所に倉庫があるようなものだ。

もう1つの大きい例として、車がある。都内なら交通インフラが最高なので車はいらない。僕は都内の移動は全部タクシー。駐車場、ガソリン、メンテナンス、保険、そして運転しなくていいから事故らない。そういうやっかいなことから全部解放される。最高じゃん。そういう物理的な要素にくわえ、それを気にしたり考えたりする心理的な要素もなくなる。最高じゃん。そのために金をつかう。その他にも多数の種類がある巨大なやっかいごとを、「金」という1つの要素に圧縮する。電子マネー、仮想通過まで圧縮できれば質量も0となる。

 

マイナス相殺でなく、プラスを生む時間に使う

そういう何も生み出さない思考を頭に入れないようにして時間をつくる。できた時間を、何かを生み出すことにぶっこんでいく。タクシー移動に2000円かかったら、車内で4000円稼ぐつもりで動く。もし2000円しか稼げなくてトントンでも、そこで稼いだ2000円は経験値とともに蓄積する。複利のように生きてくる種になるだろう。

断捨離はただモノを断ち、捨て、離れればいいというものではない。自分にマイナスの影響を与えるものを排除し、思考を邪魔しないもの、時間をつくってくれるものをそろえることで成り立つ。時間を生み出すことができれば、相対的に寿命が延びる。でも、金かかるわな。