代々木ではたらく

これからの働き方を考える

判断と決断、

判断するには、材料を前に考える時間が必要

決断するには、1人でも進む勇気が必要

 

東京は曇り模様で、少し雨がぱらついた。しかし気温はそれほど下がる事なく、過ごしやすい1日だった。 11月もなかばが近づき、だんだん年末感がでてきた。植物ショップではモミの木が売られ、街はクリスマスの準備が序所に始まっていた。忘年会の企画も始まり、たのしい雰囲気になってきた。

弊社の事務所づくりも後半にさしかかり、漠然と考えていたディテールが見えてきて、あちこちが気になりはじめた。長く使う事務所になるため、妥協はできない。完成までもうしばらくかかりそうだ。

 

今日は、何かを決めるときに必要になる「判断」と「決断」について考えてみたい。

両者の違い、それが必要になるタイミングを誤解を恐れず、僕なりの考えを書いてみるので、しばしおつきあいいただけるとありがたい。今夜もよろしくお願いします。

  

判断について

判断というのは、今までのたくさんのデータをもとに、最適だと思われるものを導き出す。あくまで過去を参考に、未来を予想する方法だ。多数決にも似ている。沢山の人たちがいいと思うものを選択するため、間違いの起こりにくい方法だ。教科書的であり一般的。義務教育で高い成績を出してきた人が得意な方法だろう。これは、ある程度連続的な未来を予測する時に向いている。

 

決断について

決断というのは、教科書的な要素、王道を無視して、自分の独断でこれと決める。全員が反対しても、「自分はこう思う」という意思を通すやりかただ。決定が早く、個人または少人数で行うため、ユニークな内容となる。「決断」する人が有能であれば、「人の行く裏に道あり花の山」となるだろう。しかし、大きなデメリットとして、間違いが起こりやすいということがあげられる。今まで正解だったことを一旦無視して、今の状況を観察して下すのだから、判断よりも格段に難易度は高い。

 

決断のスピード感

時代が変わるスピードがとても早い今、常に「決断」していかなければならないと思う。多数決でみんなの意見をまとめることや、膨大なデータの解読が必要な「判断」では変化のスピードについていけない。全ての材料がそろってから行動しはじめるのでは遅いのだ。

打ち合わせの日程を決めるとき、空き状況を全員に確認するのではなく、まず日取りをいくつか出してぶつけてみる。各自調整して最適なものをすりあわせる方が、スムーズだ。

一旦「決断」し、進んでみるとある程度の結果が出てくる、それは「判断」して得られた情報よりリアルで具体的な材料だ。スタート地点と、少し進んで得られた情報の2点があれば、線になる。今進んでいる方向と、この先の進路が見える。それをヒントにして、調整しつつ次の「決断」をしていけば、最速で目指す場所にたどり着けるだろう。