代々木ではたらく

これからの働き方を考える

縛りプレイが最高な件、

 

縛りプレイっていいよね。

制限があるからこそ100%無駄なくパワーが使えるよね。

 

締め切りで仕事は終わる 

日々、締め切りに追われているだろうか?

僕は追われている。きちんと数えたことはなかったのだけど、この1年間で発行した請求書の枚数を見たらちょうど200枚あった。1年間で200件ほどの納品をしているのだ。単純な計算でも2日に1件以上納品していることになる。そして1件につき、最低でも3回ほど中間チェックがあるとすると、200件×3で600。1年間に600回の締め切りがあることになる。これを2人で運営していた。恐ろしい数だ。考えるだけで頭が痛くなってしまうのだが、実はこの「締め切り」に助けられているのではないかと思い浮かんだ。

(弊社の案件は1件につき、受注から納品まで平均2〜3週間の期間だ。常に8件くらいが平行している。ヤバいぜ。)

 

 何もかも制限から

何かをはじめるとき、ガイドがないとなかなか踏み出すことができない。全て自由です、と言われてしまえば方向を失ったも同然、目的なく濃霧の中を進むような感じだ。もし左手に崖があり、それ以上行けなければ右手に行く事になる。理由はどうであれ、1つの方向性をもって進む事ができる。少なくとも崖に落ちるのは正解ではないだろう。

 

締め切りがあると楽

仕事ではどうか、締め切りがあるとそこで仕事が終わる。完成していようがいまいが、強制終了である。そこまででできることでライバルと戦う。限られた時間の中で、最前を尽くし、より良いものをつくった方が勝ち。どれくらい期間があるかという要素も勝敗を分ける。時間をかければハイクオリティが出せる人、短い時間で一気に質を高められるが、80点くらいがMAXな人。この案件は誰が最適か。発注者の手腕が問われる。最近は後者のスピード感を持つ人が少し人気のようだ。前者は少ないパイを奪い合うハイリスクハイリターンな戦場だ。

締め切りがない、または決まっていない(漠然とした長期)とどうなるか。永遠に戦いを続けなければならない。着地のクオリティはどれくらいなのか?いつ終わるのか?スケジュールや資源の割振りも計画できない。そうなると一気に士気は落ち同時に仕事の質も落ちて行く。

締め切りという目標があれば、未来を少し予測できる。それに向かって一気に進んで行く。スケジュールがかなり厳しい案件でも、短期集中と割り切れば逆に戦いやすいものだ。終わりが見えているなら力を100%注ぐことができる。

 

他の縛りプレイもいいぞ

ついでに他の縛りプレイも見て行こう。予算がない場合だ、これもいい。予算が多いということはそれに比例してやる事が増える。金があればあるほど、あれもこれも必要になってくる。金の使い方というのは実はかなり難しく、ほとんどの人間がうまく扱えない。金の使い方を本当の意味で体感できるのは給料の使い方くらいなもので、せいぜい月間50万円の予算割振りがいいところだろう。予算がしぼられることはウエルカムな要素として受け入れよう。そのなかでやれる事を絞り込み、最善を尽くす。考える事が減ればそれだけ1点を尖らせることができる。制限の中からクリティカルヒットを生み出そう。

 

結果楽

「縛りプレイ」という極めて厳しいルールがあると、自由がなくなる反面で思考する要素が激減する。これを好意的にとらえることで、そのなかで最善を尽くすという行動がとりやすくなる。何もかもできる状態よりも圧倒的にエネルギー効率が良くなるのだ。結果楽ちん。よかった。ありがとう縛りプレイ。