代々木ではたらく

これからの働き方を考える

仕事が重なったときに、

 

仕事を平行させるために必要なこと

 

 相変わらず仕事がたくさん重なっていて、1つの取引先から複数の案件がきていたり、1つのイベントに違うクライアントから別々の案件がきたりと、よくわからない状況になっている。今まででもっともひどかった時は、会社で働いている自分と、家に帰ったあとの個人としての自分が競合し、どっちが受けるかみたいな状況になっていたこともある。頑張り時というやつだ。

 

優先順位

いくつも案件が平行していると、どう進行して行くのがいいか、優先順位をどうつけるかというのが問題になってくる。ある人は、今日やる事を受注した順番に書き出し、それを上から1つづつやっていく方法だった。今日終わらなかったら残りを明日の1番上の順番に繰り上げて順番にこなして行く。これで迷う事なく機械的に進んでいく。クライアントもその順番を理解していれば、ラーメン屋に並ぶ行列みたいな感じで、納得するのかもしれない。ただ、1から順番にやるのは効率的とは言えない。実際のところ、3分で終わる仕事もあれば3時間、4時間、10時間かかる仕事もある。10時間終わる仕事のために3分で終わる仕事を放置しておくわけにも行かない。結果、先に3分で終わる仕事に手を付ける。そういう、細々とした仕事が大量にあると10時間かかる仕事になかなか手を付けられないのである。自分ルールが崩壊してしまうと何からやるべきか分からなくなってしまう。

 

下ごしらえは場所を選ばず

 1つの仕事の中で以外と大きなウエイトを占めているのが、下ごしらえだ。下ごしらえは地味で意外に時間がかかるにもかかわらず、時間の見積もりが甘くなりがちだ。気づいたら準備ばかりに時間をとられていて、納期が迫っても実作業に入れていないいことがよくある。実際組み始めたら早いのだが。下ごしらえは、とにかく隙間時間でやってしまうのがいい。移動時間やトイレ休憩、コーヒーをいれるついでなど、別の事をする瞬間に少しだけ挟み込む。本当に少しでいい。文字を1つ打っておくとか、それ用のスペースを確保するとか、スマホで写真1枚検索しておくとか。次の段階に進むためのとっかかりだけつくっておく。それがあるだけでかなり違うものだ。再開したときにスムーズに進行できる。これがないと0からの思考になり初速を得るのに時間がかかる。常に波に乗るように、次の波を軽くつくっておく。

僕もタクシーや新幹線の中で、大枠だけつくることがよくある。素材を準備しておくだけ、ソフトに読み込んでおくだけ、見出を書いておくだけ。無理に進行しなくていい。準備時間と割り切って、やり過ぎないことが大事。それでだいぶ進行が変わる。

このブログもそうだ。明日のネタのタイトルだけ書いておくと、次の日書くためのハードルがものすごく下がる。タイトルと見出しを書いた時点で、考える事は終わっているのだ。あとは御託をならべるだけである。

 

中断するとき

休憩や帰宅、他の仕事に移るなど、仕事を中断するときは、切りのいいところでやめないのがいい。つい切りのいいところまで進めようとしてしまうものだが、波を切らせてはいけない。変なタイミング、文章の途中、書きかけの言葉で止めておくと、再開したときの初速を高い状態で復帰できる。あえて、もやもやする気持ちの悪いタイミングで放置しておくのだ。あの中途半端をはやく再開したい、と思えれば成功だ。

 

 

 仕事がたくさん平行してしまっても、切り替えのタイミングをうまくやると、意外と疲れない。他の仕事があるからこそ1つ1つに集中できるという効果も出てくる。平行して忙しくなっても、1度に処理できる量は決まっている。効率よく1つづつに向き合えば忙しいとは感じなくなるかもしれない。