代々木ではたらく

これからの働き方を考える

僕たちの間に生じるチームワーク、

我々の間にチームプレイなどという都合の良い言い訳は存在せん。あるとすればスタンドプレイから生じるチームワークだけだ(荒巻大輔)

 

弊社の自由度が裏目に出て、ちょっとまずいことがおこりました。メンバーの遅刻です。本来、遅刻は自由かどうかは関係がありません。約束をするかどうかの自由はありますが、約束した後、それを果たさない自由はありません。できない約束はしてはいけないのです。弊社は今、休みを自由にとることができますが、出社する予定の日・時間に来ないのはNGです。出社時間を申告すれば問題ないということにはなっています。事前に申告してあればOK。連絡すればいいだけの話です。逆に、事前に連絡があれば、かなりの自由を認めています。出社時間も、休日も、仕事内容も、僕やメンバーが状況を共有していれば、フォローしあったり、融通しあったり、協力したりできます。それが組織の良いところだと思っています。誰だって好きな時間に働きたいし、好きな場所にいたいし、休みたい日に休日が欲しいです。それをみんなで共有し、フォローし合うのです。遅刻や無断欠勤はこの仕組みを毀損してしまうため、絶対にダメなのです。おそらく、遅刻したメンバーはこの自由の意味を分かっていなかったのでしょう。表面上の「好きなときに休める」という事実だけ受け取っていました。その下で動いている意味を理解していませんでした。弊社における自由の意味は、怠ける自由ではなく、成果を上げるために必要な自由です。実はルールでガチガチの組織よりもシビアで難しい世界です。僕もそれをきちんと伝えられていませんでした。反省しています。

 

弊社は上記の通り、いろいろを自由にしています。会社組織はルールがあるのが普通かもしれません。あれこれ縛って「これこれこういうふうに働いてください。」っていう。朝は10時に来ましょうとか、これは上司に確認してからとか、紙に残してとか、茶髪NGなんてとこも、、他いろいろたくさん。僕はこれがあまりいいとは思えませんでした。全部上が管理してしまうと、個人の思考を止めてしまいます。そこには時間的な無駄や、金銭的な無駄、個人の能力の無駄がたくさん発生しているように見えました。本来の仕事は「ルールを守り、我慢をして、やりたくないことをする」ことではないはずです。

 

それならば、ルールで固定しないほうがいいのではないか。個人に考えてもらい、自由に動いてもらった方が、結果をだせるのではないかと思いました。一つの脳みそが考えることよりも、複数の脳が同時に考え、動いたほうがより効率的ではないでしょうか?。パソコンの性能の歴史みたいに。前のパソコンは一つのCPUの処理能力を高めていく方向でした。周波数が増えれば増えるほど処理能力が高くなっていく感じです。しかし、今は1つづつのCPUの能力はそれほど高くなっていせん。その周波数の進歩ではなく、複数のコアが同時に処理していく方法へ進化しました。その方が、結果的には効率的で処理能力が上がっていったのです。

 

会社や組織も、小さい場所からそうなっていくと思っています。1人のカリスマ的なリーダーが引っ張っていくのではなく、コミュニケーションをとりながら、みんなで考えて、みんなで動いていく。そのとき必要なのは、みんながストレス無く動きやすい環境をつくること。自由の意味が理解できるメンバーを集めること。それと、ざっくりとした方向を示すこと。決めるルールはことはそれくらいでいいと思っています。Amazonのアカウントをクレカナンバーを入れた状態で共有したいくらいなのです。個人のスタンドプレイが最も力を発揮しやすい状態を保ち、みんながみんなを支えていく組織をつくっていきたいと考えています。