代々木ではたらく

これからの働き方を考える

サザエさんは悪魔の囁き、

1月中は暇だなーという感じでいたが、2月に入り年度末を感じ始めたところで、本業の方が忙しくなってきた。ありがたい限りだ。しかしながら、物理的に仕事量が増えてきて、そこに時間を投下せざるおえなくなってきた。

今年に入って、毎晩違うお店で読書をしながらお酒を飲むのがすごく楽しかった。ぼっち飲みと称して近所を飲み歩いていたのだが、この時間を捻出するのがなかなか大変。そもそも、夜遅くまで仕事ばかりやらないで、時間を自分でコントロールできるようにしようと考え、ノルマ的にやっていた行為だったのだが、それが揺らいでいる。

しかし、仕事をして金を稼いだ末に何がやりたいかと言えば、やはり美味しいものを食べたいということに帰結する。行き着く先は同じなのだ。そうなると、いちいち回り道をして仕事などをせずに素直に最初から美味しいものを食べていればいい。その方がシンプルだし時間の無駄もない。先立つものがあればの話だが、、。そんなわけで、今夜は飲みにもいかずに仕事をする。でも夕飯は新規の店を開拓したのでノルマ達成だ。

 

今夜のネタに何の関係もない前置きとなってしまったが、今夜もおつきあいのほどよろしくお願いします。

 

風の噂でサザエさんのスポンサーにAmazonがついたという話を聞いた。

また1つ、日本国内の椅子が海外勢に取られてしまったと感じた。

 

news.livedoor.com

 

「国内の企業に提供さしたれよ。でも、変な忖度はできないのだろうな。」と思ったのだが、記事を読んだらAmazon1社提供じゃなく、日産自動車西松屋大和ハウスが提供するという話だ。その他も提供するのかもしれない。多数の企業が提供する流れになったのは時代に合っていていいな〜と思う反面、高須クリニックの強烈な1社提供も見たかったな〜とも思う。

 

もしAmazonが提供することになっても、サザエさんは昭和の終盤〜平成序盤あたりの感じを続けるのだろう。特に新しいテクノロジーも開発されず、景気も低迷せず、年もとらず。それがとてつもない安心感を与えてくれる。日曜日の夜、テレビをつければ何もかも許される。そんな気分になる。実家に帰ってきたような。無償の愛を享受できる。無理に成長しなくていいんだよ、無理に頑張らなくてもいいんだよ、みんな一緒だよ、ずーっとこのまま誰も死なないよ、髪も抜けないよ、中島は一生遊んでくれるよ、ぬるま湯につかろうよ。僕はそれが悪魔の囁きにしか聞こえない。サザエさんが続くかぎり、昭和は終わらない。サザエさんが続くかぎり、日本はそこから脱出できない。

 

サザエさんがいまだに電波に乗り続け、日本を包み込んでいる中、「AIが仕事を奪う!」「いや、AIは便利な世の中をつくってくれる!」などという論争をしている。テクノロジーの進化は凄い!ぜーんぜん昭和じゃないよ。サザエさんがやってても僕たちはきちんと進歩できるよ。って思っている。でもここで話し合われていることって、ちょっとズレていると思うのだ。AIを新規につくり出すって話じゃなくて、「どうすれば僕たちはAIにうまく支配されるか?」という話に聞こえるのだ。

新しいサービスが出てきて、仕事を奪われてしまうことなんて、今までにもたくさん経験してきた。Amazonが上陸して何もかも売るようになって、国内にあった本屋とか電気屋、服屋、スーパーまでもが打撃を受けた。スマートフォンも海外に持っていかれた。海外のテクノロジーを持っているところに全部持っていかれる。国内にも伏兵がいて、ユニクロとかね。国内でできることをバンバン海外に出して行って、国内はどんどん貧しくなった。実はそれは対海外だけではない。国内でも同じ構造がある。地方から東京へお金がじゃんじゃん送金されている。コンビニは1店舗で色々な機能があり、地方の仕事をぶんどって東京の本部に売上を流しつづけている。

AIが出てきたら間違いなくもっと僕たちは貧しくなる。頭だけが儲かるから。すでに頭は日本国内には無い。でも大丈夫。サザエさんを見続けたら、進化しなくても、新しいテクノロジーを開発しなくてもいい。何もかも許されるのだから。